シェアハウスとして4年目

シェアハウス麻布ガーデニア4年目

麻布ガーデニアはシェアハウスとして今年の1月で3年が経過し、4年目となりました。オープン当時と現在ではシェアハウスに対する認識、とりまく環境にもずいぶん変化が見られます。

外壁工事

麻布ガーデニアはソーシャルアパートメントとして、計画より2ヶ月遅れの2012年1月15日に、リニューアル竣工いたしました。リノベーション工事に着工したのは2011年7月でした。

当時のシェアハウスに対する認識

その当時のシェアハウスに対する認識はといいますと、

シェアハウスとは一人暮らしをするお金がない、より節約、生活費を安くしたいといった人が集まり生活をする。

一戸建てであったり、区分マンションの一室で、個々の占有物は最低限に抑え、共有出来るものは皆なでシェアをする。

シェアハウスとは総じて簡素な家、部屋であり、またそこに住んでいる人達は経済的に余裕のない人達であろう。

不動産業者として当時9年目であった私達の認識がその程度のものでした。世間一般の認識も同程度だったのではと思います。

元は大手音楽事務所のスタジオビル

麻布ガーデニアをシェアハウスにリノベーションをする以前は、B’※等が所属する大手音楽プロダクションが事務所として、後にレコーディングスタジオビルとして約18年間使用していました。

”麻布ガーデニアビル”の名称で使用されていましたので、その名称でネット上を検索しますと、屋上でのレコーディング風景の画像などを見ることができます。

azabu-gardenia

直前ではDAIG☆さんがよく出入りされていたそうです。

6階建て総床面積約1600㎡の建物は外壁だけを残し、内部はスラブ、構造壁以外のほぼ全てを解体しました。解体前はレコーディングスタジオが3、4か所に、ボイストレーニング用の個室が多数、一番印象深い部屋は、壁の四方に音楽機材が埋め込まれており、防音扉が三重の小部屋等がありました。西棟のワンフロアをぶち抜いた鏡張りのスクール生のレッスン用と思われるフロアもありました。
防音扉

唯一1ヶ所、スタジオの防音扉を残しました。現在のシアタールームの奥になりますが、防音室として電子ピアノを置いてあります。

大型のシェアハウス、ソーシャルアパートメントとは?

”ソーシャルアパートメント”の商標登録を持ち、当時すでに複数棟のソーシャルアパートメントを運営されていた、株式会社グローバルエージェンツさんのことを知りえたのは、リノベーション工事着工後の事でした。

賃料の安さ以外を前面に出したシェアハウスがあることを初めて知りました。

認識不足は否めませんが、麻布ガーデニアの当初のリノベーション計画では、シェアハウスではなく、またソーシャルアパートメントとしても竣工する予定ではありませんでした。そのため、リサーチの対象からは外れていたのです。

後日、グローバル社の社長とアポが取れまして、麻布ガーデニアへお越しくださいました。ソーシャルアパートメントという居住形態をどう展開するに至ったなどを説明してくださいました。
その話のなかには、起業前に事業提案をした相手先企業の関連会社が株式会社リビタ社であり、現在シェアプレイスという名称にて、大型のシェアハウスを運営されているという事などもお聞きできました。
余談ですが、リビタ社の筆頭株主は以前は東京電力でしたが、折しも震災直後の年でしたので、麻布ガーデニアの竣工と同時期に京王電鉄が東京電力に変わり筆頭株主となっているようです。

また、多数のシェアハウスを運営されているオークハウス社さんが、ソーシャルレジデンスの名称で大型のシェアハウス、個室のアパートメントタイプのシェアハウスを運営するようになるのは、その後の事になります。

予定外にソーシャルアパートメントとしてオープン

グローバル社の社長からは、麻布ガーデニアの運営についてもアドバイスを頂きまして、シェアハウスとしてオープンする事に抵抗はありましたが、グローバル社が運営するソーシャルアパートメントのポータルサイトへ掲載して頂く形でオープンに至りました。

2012年1月、当時のシェアハウスでは最大の個室数を有する大型のシェアハウス、ソーシャルアパートメントの麻布ガーデニアが誕生致しました。

当初のリノベーションプランを簡単に説明しますと、オフィスに居住スペースが併設された複合施設を計画していました。
リビタ社の運営する原宿THE SHAREと同じようなコンセプトです。原宿THE SHAREは麻布ガーデニアと同時期に竣工した物件ですが、工事着工時期を前後して、”ノマド”なる言葉を聞くようになりましたので、そういう時代背景があったんだと思います。

現在の麻布ガーデニアはオフィスフロアの計画を中止しまして、個室数74室、一棟全て居住スペースのシェアハウスとして運営しています。

ソーシャルアパートメントとしてオープンした当時は、共用スペースに趣向を凝らしたシェアハウスはありませんでした。

東京の都心である港区六本木、麻布十番という立地と、シアタールームに代表される共用設備の面を、高級シェアハウスとして多数のメディアに取り上げていただきました。中には高所得者向けの会員制雑誌の取材依頼もありました。お断りする理由もありませんのでお受けはしましたが、大丈夫だったのでしょうか??

現在の居住形態としてのシェアハウスの認知度

現在でも東京の都心に限りますと麻布ガーデニア以上に共用スペースがある物件はないように思います。

しかし以前と比較しますと、いろんなコンセプトで共用スペースも充実した、大型のシェアハウスが増えています。シェアハウスに関する建築基準法の線引きもきちんと整備されましたので、新築物件もこれからは増えるのではないでしょうか。シェアハウスに関する消防法と建築基準法については、ある物件では火災事故などもありニュースでも話題になりましたので、私見も交えいずれお話したいと思います。

新築のシェアハウスは入居者の皆さんもキレイに使用されるでしょうから、住み心地がいいのではないでしょうか。

新年度を迎える2月、3月は賃貸不動産の繁忙期になります。繁忙期であるこの時期に、麻布ガーデニアにもたくさんの新しい入居者さんが入って来られます。

シェアハウスも居住形態のひとつとして認知されてきたように実感しています。

あとがき

運営側としましても四年目を迎え、やっと少し落ち着いてきました。至らないなか、ご入居の皆様には多々協力して頂き、感謝の念ばかりです。本当にありがたい事でして、いい仕事をさせて頂いています。
これからも麻布ガーデニアに住んで良かった、退去した後も遊びに来てもらえる、そういった運営を心がけていきたいと思います。